『吉越流 デッドライン経営塾』:残業が多く、判断も遅い人が読む本

投稿日:2010-11-21 更新日:

ふとこの前本屋さんで目に止まった本がこれ↓です。吉越浩一郎さんをそもそも知らなかったんですけど、「天使のブラ」や「恋するブラ」で有名な超大手下着ブランド、トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社の元社長さんだとのことです。
(僕はメンズなんで、女性下着業界のことは、よーわかりませんが。)

吉越式デッドライン経営塾 (日経ビジネス人文庫)
吉越 浩一郎
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 111430

読み終わって思ったのが、判断が遅くてつい残業が多くなってしまう、かつ仕事への集中がなぜか続かない・・・ような人にぜひ読んでほしい本だなということ。
(というか、そういう企業風土を作り出してる会社の経営陣にこそ読んでほしい!)
この社長さんの経営術は実は業界でも定評があり、主に以下のようなことを会社で社員に実践させてましたとのこと。↓↓

  • 早朝会議であらゆる問題にデッドライン設定
  • 残業時間0(ゼロ)
  • 優秀な女性を辞めさせない社内文化づくり

本のタイトルにもあるように、仕事のデッドライン(納期)設定が最も重要なエッセンス。会社で動いているプロジェクトを早朝から1案件2分程度で説明させ、トップ自らその時点で必要な判断を即断即決で下し、その仕事の次のデッドラインを設定する。
社員はそのトップから引かれたデッドラインに向けて、自分自身の仕事の進め方の中でさらに細かいデッドラインを引いていく。こうした積み重ねで仕事のスピードが飛躍的に向上する。
結果的に残業事態が0で十分な業務ができ、残業が子育ての最大のネックとなっている女性も安心して仕事ができるので、優秀な女性を辞めさせなくてすむという好循環が発生する。
僕自身、自分の会社と重ねあわせて考えてみると、いかに自分たちが無駄な仕事の進め方をしているかが分かった。会議でも結論を下すのに長時間を要するし、ひどいときは結論すらでない会議もある。なによりいろいろな業務のデッドラインがたしかに非常にあいまいだし、トップダウンの判断も遅い。自分自身の意識や能力も実際不足しているのはもちろんですけど、やっぱりトップマネジメントの方向付けや残業に対する意識をもっと明確にしてほしいなーと思います。
(残業しないという方向性を打ち出してほしいものです。)
本の中で特に参考になった部分はこんなところ。

  • 仕事のデッドラインを引くことでいつでもできるという考え方を廃し、スタートを早める。
  • 立派なパワーポイントを社内会議で駆使する会社は危ない。それは現場を把握していない上司や重役が多い証拠。会議は議論の場、次に誰が何をいつまでにるかを決めることが重要。
  • 先輩やマニュアルから教えてもらえる形式知よりも、言葉や文字にできない技術やノウハウである暗黙知を背中を見て盗み取ることが必要。そのために必要なのが、”気づき”の力。
  • 1日をの労働時間を8時間とした場合、移動・会議などのスケジュールを差し引いた時間枠を”スロット”と呼ぶ。このスロットに優先すべき順番にしたがって、仕事を当てはめていく。これが個人のデッドライン設定の基本。
  • 有能な管理職は勇気を持って、はじめから権限ごと部下に仕事を任せる。部下は自分の考えで仕事を行い、設定したデッドラインのタイミングで経過や最終結果を上司に伝える。
  • 無駄な情報や仕事を素早く選別し、切り捨てる能力をネグる力と呼ぶ。(ネグレクト(無視)からきている。)仕事の速い人は不要な情報を瞬時に切り捨て、かつ捨てた情報は2度と見直さない。”未練”は集中力を乱し、仕事を遅らせる。
  • とにかく睡眠を8時間取ることが良い仕事をするための全ての基本。良い睡眠が良い体力をつくり、気力を生み出し、良い仕事につながる。

僕は判断し終わったあとに、やっぱりほんとにその判断でいいのかな?と未練が残ることがよくあるので、ネグる力が不足しているなと実感してます。判断を早めてデッドラインを守り、残業0を実現していきたいと思います!似たような悩みを持つ方はぜひ読んでみてみるべきです。

吉越式デッドライン経営塾 (日経ビジネス人文庫)
吉越 浩一郎
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 111430

余談ですが、本の中に「ラウンドアバウト」という海外の道路交通の仕組みが紹介されてました。なんと海外では信号機による道路整備はもはや古いらしく、今はラウンドアバウトという仕組みで交差点の交通整理が動いているそうです。しかも信号機よりも自己発生率がかなり低減されるという結果もでてるとか。すげー!
本の中でもこのラウンドアバウトの仕組みや有用性や日本人の考えの遅れなどが面白く紹介されてますよ。

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