久々に本を読みました。タイトルがあまりにも衝撃的な本でした。
『自分の中に毒を持て』(岡本太郎 著)
自分の人生を生きろ!というテーマについて、火の出るような情熱で書かれた本で、ボク自身かなり背中を押されました。何か迷うことがあった場合はまた読み返そうと思い、そしてタイトルがかなり魅力的なので、背表紙が見える本棚最前列のゴールデンポジションに収納しました。
1993年に書かれた本なので、約20年前の本になります。が、面白いことに、本のテーマについてまったく現在でもそのまま通用します。
岡本太郎が語りかけるものは何か?
テーマは「常識を捨てられない日本人」だからです。失われた10年が20年となり、30年と続きそうな今、岡本太郎の言葉は今の20台にもズバズバ刺さってきます。
おかもっさん(いきなり馴れ馴れしくなる。。。)の論点をボクなりに、毒を持って翻訳してみると、今の日本では首輪で縛られた人間が多いのではないか?ということです。周りの環境や、将来の安定、身の安全に左右されず、己が意思決定をできているか?できてないだろう?と問いかけてきます。
実はボクは今年の頭に会社を退職し、現在、自由業目指して奮闘中です!学校に通ったり、Webパブリッシングしたりいろいろやってます。
そんな時にタイムリーにこの本と出会い、岡本にいやんの
「会社をやめてからどうするか?は愚問。まずは会社を辞めると決めたらやめるのだ!」
という一文を読んでは、「うんうん、やっぱそうだろ、そうなんんやあああぁぁ!!!」と壁の薄い木造マンションで絶叫したり、
「自分という人間の生命それ自体を完全燃焼させているか?」
「自分という最大の敵を甘やかさずに、戦えているか?」
という語りかけに、急にテンションが下がり、陳謝してみたりしてます。
(まず、腹が減っただけで業務効率が落ちるという、全く自分をコントロールできていない状況…。)
今時の若手サラリーマンは燃えているか?
ボクはまだまだ焚き火レベルの火力なので、もっと精進が必要です。ところで世の中の若手と呼ばれる人たちは燃えているのか?
統計としては少なすぎますが、ボクが出会ってきた人たちの中でみてみます。
煮えたぎっている人は間違いなくいます。起業中とか、クリエイティブ系でフリーランスになったる!自分表現したる!という人たちはすごい情熱を持っていて、夜寝るときもノートPCを持って布団に入るという人ばかりです。
でも、やっぱり多くの人はなんとなく仕事している人たちな気がします。昇給できなくてもいいから、できるだけ残業をせずにさっさと帰り遊びたいという人たち、頑張る意味を見失っているような人たち、いろんな苦しそうな人がいます。新入社員1年目からこんな感じの冷めた人もいました。
韓国起業に負けるか!ぶっ潰したるという覇気を持たなければいけないような昨今、岡本師匠みたいな人が世の中に訴えてくれれば・・・と思ったりします。
今こそライフワークが必要
なんとなく仕事しているという人たちには、自分の生命を完全燃焼させて打ち込む、しかも楽しくてしかたない、そんな仕事を持つことが必要です。みんなが本当にやりたい仕事に打ち込む!ということこそ、日本全体の士気が下がり、日本の国際競争力も民主党支持率くらい低下しまくりの日本の特効薬じゃないでしょうか?
岡本さんは「自分という人間の生命それ自体を完全燃焼させているか?」という言葉で。
ジョブズは「Stay hungry, Stay foolish(常にハングリーであれ、常に愚か者であれ)」という言葉で。
ライフワークの代名詞、本田健さんは「自分のなかにある《幸せの源泉》から湧き出る情熱を使って自分らしさを表現しろ」という言葉で。
Digital Stageという時代を変えるソフトウェア開発会社の平野友康さんは「もう残りの人生、新しい時代を作る仕事しかやりたくないっ!」という言葉で。
時代のリーダーはみんな、「頭に考えただけでウキウキしてしまうようなことを仕事にしなさい」と語りかけてきます。
今、人間の一人ひとりは本当に生きているのだろうか?
この本の最後に岡本太郎はこんな問いかけをしています。
「今現時点で、人間の一人ひとりは本当に生きているのだろうか?」
「生きてる!毎日自分を燃やしてる!」と即答できない場合は、ぜひ一度、この本の問いかけを聞きながら、自分のこころと話をしてみると良いかもしれません。
『自分の中に毒を持て』(岡本太郎 著)
誰かの人生の節目に、ぜひプレゼントで贈りたい一冊でした。